マタイによる福音書22:39

「隣人を自分のように愛しなさい。」

 クリスマスおめでとうございます。今日はイエスさまの誕生日、つまり神様が救い主をこの世に与えてくださった喜ばしい日です。私たちはなぜイエス様の誕生日をこれほど盛大に祝うのでしょうか?

 実際にイエス様がお生まれになった夜、大勢の人が盛大にお祝いしたわけではなく、ユダヤの小さな街ベツレヘムにひっそりと産まれました。イエス様のもとに駆けつけたのは、この時代社会の中で最下層にいた羊飼いたちでした。羊飼いは大変な仕事です。羊が他の動物に襲われないように夜通し守っている必要があり、住まいはなく、何日も風呂に入れず体や服は汚れ、羊とともに草地を求めて歩き回り、それでいて給料も安いのです。しかも、羊の世話があるので、当時の人々の掟である律法のとおりに礼拝を守れません。しかし、貧しくて社会的に弱い立場にあり、人々から蔑まれ、律法を守れない者のもとに、救い主誕生の最初の福音が届いたのです。神様はこのような立場の弱い人々にも手を差し伸べてくださいました。それは神様に背く行いをしている罪人に対しても同じです。そもそも神様は、創り主であるご自分のことを忘れ、自分勝手に振る舞う人々に心を痛め、時に激しく怒り、それでも放っておかれず、愛のゆえに救い主を人としてこの世に与えてくださいました。神様が私たちに歩み寄られたのです。

 クリスマスの喜びは、救い主であるイエス様の誕生ですが、イエス様が生まれてめでたしではありません。イエス様が私たちの罪の身代わりに十字架にかかり、復活されたことで私たちの罪が赦されたことなど、イエス様を通して私たちが知ることになる恵み全てを含んで、クリスマスの喜びです。それを日々礼拝で一緒に学んでいきましょう。(原 良介)