何事も思い煩ってはなりません

フィリピの信徒への手紙4:6~7

「何事も思い煩ってはなりません。どんな場合にも、感謝を込めて祈りと願いを献げ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超えた神の平和が、あなたの心と考えをキリスト・イエスにあって守るでしょう。」

 「おもいわずらう」とはどういう意味か分かりますか。いろいろと考えて苦しみ悩むことです。進路など大事なことを決める時や、自分や家族や友達が病気になった時など不安や心配でたまらない時、皆さんはどうしますか。家族や先生など不安に思っていることに詳しい人に相談するでしょうか。

 この聖句は、私たちの生活になかの不安や心配への神様の教えです。どんな時でも神様に感謝の祈りと願いを捧げなさいと言っています。けれど、とても辛い時、不安や苦しみでたまらない時には、感謝の祈りをするのは難しいことです。

 私にも辛くてなぜこんな目に遭うのだろうと思ったことが何度もありました。仕事の大きなプロジェクトで毎晩遅くまで働いていた時、夫が体調を崩して仕事を辞めた時、兄が倒れて左半身がマヒしてしまった時、神様に感謝することは難しく、この先どうなるのか、もっとひどいことになるのではと不安だらけで眠れませんでした。でも、どうすることもできない状態のなか、今まで神様がしてくださったことについて神様に感謝の気持ちを、そして自分の願いを伝えると気持ちがほっとしました。

 神様は私たちの思いをご存じで、正直に心のうちを神様にお話しすることで心の平安を与えてくださいます。もちろん神様が何でも願いをかなえてくれる訳でありません。私たち人間の知恵や思いを超えた新しい世界へと導いて下さいます。(酒井由紀子)