詩編34:18
「正しき者が叫ぶと、主は聞き あらゆる苦難から助け出した。」
私たちの人生には、心が打ち砕かれる瞬間があります。愛する人(友だちや家族)を失った悲しみ、失敗や裏切りによる痛み、希望が見えない暗闇の中にある時。そんな時、神さまは心の打ち砕かれた者に「近く」いてくださるというのです。
この聖句の背景には、ダビデが危機の中で神さまからの救いを体験したことがあります。ダビデは敵に追われ、命の危険にさらされていました。彼の心は打ち砕かれ、希望を失いそうだったでしょう。しかし、彼は神さまに叫び求め、神さまが答えてくださったことを証しします。「近く」という言葉は、神さまが私たちの痛みや苦しみを無視せず、むしろそのただ中にいてくださることを示します。
38節後半に「霊の悔い改めた者を救われる」とあります。ここでの「悔い改め」は、単に罪を悔い改めることだけでなく、砕かれた心をもって神さまに立ち返る姿勢を指します。心が打ち砕かれるとき、私たちは自分の力ではどうにもならない現実を認めます。その謙虚さの中で、神さまに信頼を置くとき、神さまは救いの御手を差し伸べてくださいます。
この箇所は、苦しみの中でも希望があることを教えています。心が砕かれたとき、霊が悔い改めて神に立ち返るとき、神さまは近くにおられ、救いを与えてくださいます。イエス・キリストの十字架は、神さまがどれほど私たちを愛し、近くにいてくださるのかを示しています。神さまの臨在の中で、私たちは癒され、力を与えられ、新たな一歩を踏み出すことができます。(文 弘元)